ついに新型デビュー!話題沸騰の「ジムニー」
最近、にわかに話題沸騰中の、
「新型 ジムニー」。
ついに今月初旬、デビューするそうです。
もう、20年ぶりなんですね~、前回のデビューから、、。
過去に「ジムニー専門店」に居た私としても、どうしても注目せざるを得ません。
(画像は加工した物など、YouTubeやTwitterに多数アップされています。当ブログではあえて掲載致しません。そちらをご確認下さい)
「レンダリング」と呼ばれる、加工した画像をネットにアップされる数も増えてきました。
メーカーのデザイナー様達は大変ですね~。先走って、自由に加工されたデザインをどんどんネットにアップされている訳ですから。
これも、今の時代の良し悪し、、。
注目している人々は、まだデビューもしていない新型車の、様々な加工画像をもう見慣れてしまっている、、。
新型車に対しての、まだ見ぬ楽しみやドキドキ感が薄れて、寂しく感じます。
ネット上では、どんどん先走って、ついにはキャリアカーで運ばれている新型ジムニーを盗撮し、ネットで拡散している始末…。
とにかく、ネットでは「新型 ジムニー」に関する情報が乱立しているので、私はあえて前回のジムニーのデビュー当時のエピソードを語りたいと思います。
前回のジムニーの発表当時、私はちょうど専門店に在籍しておりました。
当時は軽自動車の規格が変わり、軽自動車史上初めての、
「全車種一斉に、新型へモデルチェンジ!」
の真っ只中でした、、。
後にも先にも、この平成10年の軽自動車新規格改正、それに伴う一斉の新型車発表は、大改革、一大イベントでした。
各メーカーは、よくこの改正に合わせて、軽自動車のモデルチェンジを間に合わせたものです、、。
もちろんジムニーも、基本設計からすると、ほぼ18年ぶりのフルモデルチェンジ 。
新型ジムニーが、どんなデザインになるか、楽しみでした、、。
当時は、現在のような画像加工「レンダリング」や、ネットもそれほど発達していなかったので、ただひたすらに新型車の発表を待ちました、、。
そして新型ジムニーの発表。
私達、更には現ジムニーオーナーの反応は、
「何だこれ!?」
「カッコ悪~!?」
でした、、。
お世辞にも、新型はカッコいい!早く乗りたい!そんな反応がありませんでした、、。
それまでのジムニーとは異なり、全体的に丸みを帯びたデザイン、しかも、ショックだったのは、
「幌タイプの廃止」
でした、、。
それまでの歴代モデルには、必ず「幌タイプ」がありました。
「幌タイプ」でデビューしましたから…。
そのアイデンティティーを覆す様な、「幌タイプ」の廃盤、、。
しかも、ジムニーらしくない、丸いデザイン。
「こんなのジムニーじゃない!」
そういう方が多いのでした。如何にジムニーが、そのデザインで選ばれるオーナーが多いのか、証明されたのでした、。
デビュー当初の売れ行きは、決して良くはなかったと思います、、。
なんせ、新型ジムニーがデビューしたのに、スズキディーラーに旧型を契約しに行ったり、旧型の「幌 タイプ」が売り切れたり。
如何に新型ジムニーが歓迎されていないか、 良く分かるエピソードです…。
しかも、当時の新型ジムニーの、テレビCM がまたセンスが無かった…。
何をコンセプトにしたかったのでしょう!?
当時、若手屈指の俳優であった、織田裕二さんを、ジムニーに乗せて、更に恐竜の頭の上に乗せて、、。
「これでは売れないな…」
私や、ジムニー専門店のスタッフの大半はそう思っていました。
苦労したのは、カスタムパーツの開発でした、、。今までのモデルのジムニーは、前後バンパーを外して、鉄やステンレスのパイプバンパーに交換すれば、見違えるほどカッコ良くなりました。オーバーフェンダーを付けて、タイヤを太くしても、車高を上げて、タイヤの外径を大きくしても、似合いました。
しかし、この当時の新型ジムニー、「JB23」は、前後共に大きな樹脂バンパー。外すと、とにかくカッコ悪い、、。
私の居たジムニー専門店も、この新「JB23」のカスタムパーツの開発に、二の足を踏んでいました、、。
そんな中で、純正のサブメーカーである「SUZUKI SPORTS」と、サードパーティー筆頭の「APIO オノウエ」が、こんなスタイルで新型「JB23」のカスタムパーツを発表したのでした。
あのカッコ悪い新型ジムニー、「JB23」が、抜群にカッコ良い、しかも目新しいクロスカントリーカーに生まれ変わっていました!
ここから、各ジムニーショップのカスタムパーツのトレンドが変わりました。
新型ジムニー、「JB23」の売れ行きも大きく伸ばしたのでした。
カスタムパーツ市場、サードパーティー市場がベースカーの売り上げを伸ばした非常に珍しい現象です、、。
あれからもう20年、もうすぐまた、新型ジムニーがデビューするというのに、今だに現行の「JB23」ジムニーが売れているという…。
そんなモデルにまで成長しました!
結局、現行のジムニーは、過去に例を見ないカスタムパーツの多さと、クロカン性能の高さ、反面して、普段のオンロードでの乗り心地の良さが認知され、今日まで販売されてきました、、。
当時、このジムニーは、「佐藤さん」という方が開発主任をされていました。先見の明があったのでしょうか!?歴代最長のモデルになりました。佐藤さん、販売当初の無礼をお許し下さい、、。
さて、いよいよ近日、次なる新型ジムニーの発表です!
またサイクルの長いモデルになるでしょう。
各ジムニーショップは、今度はどんなカスタムパーツを開発してくるのでしょうか?
どんなスタイルを見せつけてくれるのでしょうか?
まるでファッションショーで、今年のトレンドの新作発表を待つような気分です。
ネットに出回っている新型ジムニーのデザインは、世界からもう十分に評価されていますので、各ジムニーショップがどう料理するのか?
今からが楽しくなりそうです、、。