2カ月でなんと骨折2回!崖っぷちカーセールスライターの左手ブログ!

もう、車業界に身を置いて、22年になります。「カーセールスライター」というのを最近始めて、もう20数件のお仕事をさせて頂きました。ですが、7月に右足かかと粉砕骨折、10月1日に右肘開放骨折。セールスライターであり、現職の職人でもあり、車業界20年にして最大のピンチを迎えた最近、始めたブログです。こののび太のような状況を笑い、車業界などの話しを中心に楽しんで下さい!

「SUV 」って、四駆じゃないの!?

皆様、今は空前の「SUV 」ブーム!

 

あのベントレーも、ジャガーも、

果てはロールスロイスまでSUVモデルの

リリースを準備しています、、。

 

国内では、トヨタの「C―HR 」が絶好調の売れ行き、、!

 

以前王者だった、ホンダの「ヴェゼル」も、マイナーチェンジを余儀なくされています。

 

この「コンパクトSUV 市場」の先駆者、日産の「ジューク」は、もう影を潜めています…

 

マツダSUVは絶好調!「CX―5」「CX―3」とよく売れています、、。

 

ざっと、最近のブームの傾向をおさらいしてみました…。

 

ですが、そもそも「SUV 」って何??

 

「Sports Utirity Vicle」の略なんですね~。

 

それも何?造語??

 

しかも、「SUV 」って四駆じゃないの!?

 

私が自動車業界に入った約20数年前、三菱がとても元気でして、三菱の得意な「RV 」がブームでした。。

 

三菱の「パジェロ」、「デリカ」を中心に、ひょんなことからデビューした「パジェロミニ」はバカ売れ、、!

 

当時ブームに火がつき始めた「スノボー」をしに、パジェロやデリカを買って雪山へ出掛けたものです、、。

 

対して、トヨタの「ハイラックスサーフ」が気をはいていました。パジェロのライバルとして、よく売れていました。

 

この「ハイラックスサーフ」のオーナーは、パジェロオーナーとはちょっと違っていました、、。

 

普段は主に街中で乗って、たまに海に行ったり、キャンプをしたり、スキーやスノボーに行ったりする若者が多かったのです…。

 

パジェロは海外でもランクルの対抗馬として見られる程のゴリゴリの四駆。「RV 」!

 

そりゃ、「パリ・ダカールラリー」でのあの活躍は、有名ですから。レース四駆の血統な訳です、、。

 

海外での名声、本格的な四駆として、パジェロを選ばれるオーナーも多かった…。

 

でも、この「ハイラックスサーフ」は、もっとライトな乗り方をする若者が多かった。日常は都市部で乗り、週末にちょっと遠出をして、海や山へ行く。

 

ちょうどこの頃でしょうか?「ハイラックスサーフ」の様な四駆を指して、「SUV 」と言うようになりました、、。

 

ですが、ライトな乗り方をしようと、「ハイラックスサーフ」はれっきとした四駆。ちゃんとフレームを有したシャーシがあって、ボディが乗っかっていて、、。カスタムを突き詰めれば、海外のラリーに出られるぐらいのポテンシャルも持ち合わせています、、、

 

その時期にモデルチェンジした「ランクル 95プラド」も、サーフを超えるほど売れましたが、血統はランクル。シャーシも本格的な四駆でした、、。

 

雲行きが怪しくなり始めたのは、トヨタの「ハリアー」がデビューし、それをSUV と呼び始めた頃から、、、

 

なんと、ベースは「トヨタ カムリ」!

 

そう、乗用車なのです。四駆っぽい見た目をした、乗用車です、、。

 

ゴリゴリの四駆業界に身を置いていた私は、どうもこの車を「SUV 」というジャンルに含めることに、違和感を感じていました…。

 

しかし現在、「SUV 」と呼ばれる車種は、全てこういった流れの派生が多いのです。

 

今売れている「C―HR 」も、ベースは「ヴィッツ」でしょうか?ホンダの「ヴェゼル」はどうでしょう!?「フィット」だと思います。マツダも同じく、「CX ―5」は「アクセラ」がベースでしょう!?

 

自動車関連のジャーナリストの皆様、もうこれらの車種を、「SUV 」と呼ぶのはやめませんか?

 

SUV風乗用車」、「四駆風コンパクトカー」にしませんか?

 

だって、SUV 、もしくは四駆なら、多少の大雪でも立ち往生しないはず。周りで立ち往生している車をレスキューすら出来るはずです。

 

河原や、ちょっとした林道を走っても平気なはず。岩に当たってもびくともしない剛性の高いシャーシがありますよね!?

 

多少の水深なら、「川渡り」だって出来るはず、、。

 

もはや、SUVを選ぶオーナーに、そんな目的や用途は無いのか?

 

じゃあ、何のためにSUVを選ぶのか?

 

単純に、「見た目がカッコいい」から、、

 

「今流行り」だから、、、。

 

特に日本人は、商品を見る目は厳しいのに、目が肥えているのに、流行りやブームに流されやすいと言われます、、。

 

まさに、その通り。

 

現にSUV であろうと、荒れ地を走ったり、本当に大雪の日に乗ったりするオーナーは少ない、、

 

メーカーはよく分かっています、、。

 

ですが、世界戦略車としてデビューした「C―HR」 、言い換えれば、「世界戦略SUV 」ですよね!?

 

未舗装路の多い途上国、東南アジアやアフリカ等の国では全く売れていないそうです…。

 

何故か?それは、「四駆、SUV ではないから」、、!

 

未舗装路は走れない、「SUV風コンパクトカー」だから、、。

 

いくらカッコ良くても、使えない車はその国では売れませんよね?

 

ランクル」を作り続けてきた世界一のトヨタでさえ、なんちゃってSUVを用意する始末、、。

 

誰が泥々の未舗装路を、ロールスロイスベントレーSUVで乗り込むのですか?

 

ブームや流行りは、いずれ廃れるもの…。

 

本物の車、選びましょうよ!?