2カ月でなんと骨折2回!崖っぷちカーセールスライターの左手ブログ!

もう、車業界に身を置いて、22年になります。「カーセールスライター」というのを最近始めて、もう20数件のお仕事をさせて頂きました。ですが、7月に右足かかと粉砕骨折、10月1日に右肘開放骨折。セールスライターであり、現職の職人でもあり、車業界20年にして最大のピンチを迎えた最近、始めたブログです。こののび太のような状況を笑い、車業界などの話しを中心に楽しんで下さい!

それが、メーカーの仕事!?

今回は私が職人として働いている

バスの会社のエピソードですが、、

 

「それが、メーカーの仕事!?」

 

と言いたくなる様な内容です、、。

 


f:id:kamax8430:20181001214626j:image

f:id:kamax8430:20181001214638j:image

皆様は、このバスをご存じですか??

 

三菱のエアロミディMJと言います。

 

よくお近くで見かけると思います。

 

興味無いから、あまり見ていない、、!?

 

ごもっともです。普通は車好きでもあまり興味は無いと思います。

 

これは、三菱ふそうの観光バスで、小型なのにサロン室を備えたバスもある、小旅行や少人数での移動に重宝するバスです。

 

あとは、なんと言っても、「中型車枠」に収まるバスなのです。もちろん、車体は小さいですし、乗れる人数も少ないからですが、その分税金も安く、高速代も安い。つまり、維持費が安い!

 

今は新車で販売はされておらず、リコールがかかっている車両もあるのですが、それを直してまで観光バス会社が欲しがる貴重な車種です、、。

 

そして今回、得意先のバス会社が、この車種を2台連続で購入、2台ともリコールあり、しかも、車検も2台とも受けないといけない…。

 

そういう訳で、リコール作業の為にふそうディーラーに入庫後、今度は車検の為にいす@ディーラーに入庫しました。

 

忙しかったのか、それから約1カ月後、やっと車検に行った様子、、。その結果、、

 

「すいません、重量オーバーだと言われて、車検が通りません」

 

「どれだけの重量オーバーでしたか!?」

 

「350kgです、、。どうしたら良いですか?」

 

いやいや、それを考えて車検を通すのが仕事でしょ!?お客様からお金もらってるのに。

 

そこからバスに詳しい私達が車検対策をする事に、、。

 

しかし、何故今回車検で重量を量ったのか?

 

それは、このバスが「一時抹消車」だからです。

 

これは、一般の乗用車でも多いですが、中古車の売買を業者が扱う際に、次の買い手がいつ着くか分からない、4月を過ぎれば税金がかかるかもしれない、、。

 

こういった場合、大抵その車体を一度「抹消登録」するのです。

 

こうすれば、売った方は登録が抹消されているので税金がかからない。名義も抹消されている。また買った方も、次の買い手が着いた時に車検と名義を新たに起こせば良い。

 

業者同士の売買には、よくある手続きですね。

 

しかし、次にまた中古車を新規で車検を受け、登録する際に、抹消時の数値と余りにも違い過ぎて、車検が落ちる事も稀にあります、、。今回もそのパターン。

 

よく聞けば、そのディーラーから車検に行った担当者が、重くなったまま車検を通し、大型車の枠に変更されたそうです、、。

 

その大型車のナンバープレートを受け取って、、

 

「このバス、大型車のナンバープレートが付かないんですけど??」

 

と、車検場から言ってきた様子。

 

そりゃそうです。元々この車種は中型車枠。この小さな車体で大型車のバスになったら意味がありません。

 

そこで、まだ意味の分かるディーラーの上司がストップをかけた、、。

 

それで私達の所に、車検対策をしてくれと、

バスを持って来ました、、。

 

はぁ~、トラックのディーラーでも、これ程までにバスの事を知らないとは、、。

 

それから私達は、ありとあらゆる軽量化をしました。

 

回転シートの台座が重たいので外して、最後列の冷蔵庫も台ごと外して、天井のシャンデリアも外して。あとは、天井の棚も左右共に下ろしました。なんと、点検蓋の鉄板も抜きました。その他、天井の箱や、カーテンも全て外して、車検対策としての、軽量化をしました、、。

 

これでもダメなら、室内のボトルクーラーや、天井の液晶テレビまで外さないといけない、、。

 

まぁ、この現状で再度ディーラーに車検に行ってもらうと、なんとか合格したそうです。

 

軽量化成功!晴れて中型車枠のナンバープレートをもらえたそうです。

 

それでディーラーは、なんとそのままお客様の所にバスを納車しました、、。

 

はっ?軽量化したまま??

 

色々な物が外されて、車検対策したまま!?

 

本日、得意先のバス会社の社長が、そのバスに乗って来社されました、、。

 

呆れ顔で、「これ、元に戻してくれる?」

 

もちろんです。このままでは営業出来ません。

 

しかし、お粗末なディーラーの仕事。

これが、日本三大メーカーのディーラーの仕事とは、、。

 

言い方は悪いですが、普段あまりやらないバスの車検だからといって、いい加減すぎやしませんか??

 

よくある、日本の大手企業の対応かもしれません、、。

 

自分の専門外だから。担当ではないから。

 

もし専門機関があれば、そこに丸投げすればいい。あいつらがやるだろう。

 

言ってもこっちは日本の三大メーカーの1つ。仕事は山ほど来る。忙しいし、やってられない。

 

この傲慢さ、いい加減さに、一番迷惑するのはお客様。バスやトラックを維持する中小企業。

 

メーカーとして、お客様に寄り添う姿勢が全く無い。

 

いつから日本のトラックメーカー、ディーラーは、お客様に対して、こんな対応をする様になったのでしょうか??