「ケロヨン」が出来上がった!?
皆様、ご無沙汰しております、、。
今回はライトな記事にしたいと思います…。
知り合いが、久しぶりにやって来ました。
「久しぶりやなぁ~。俺の“ケロヨン”が仕上がったから、乗っていくわ!」
「なんや、ケロヨンって…」
「まぁ、見たら分かるって!お前絶対好きなやつ」
知り合いは鈑金塗装工場を経営する社長です。いつもお客様の車をたくさん預かって忙しそうなのですが、それでも合間に自分のお遊びを差し込む粋なやつです、、。
さて、その「ケロヨン」とは、、!?
そう、マツダ唯一のオリジナル軽トラ、
「ポーターキャブ」です!
(写真が望遠の関係でボケて申し訳ありません)
確かに、私の大好物です、、。
この車で、得意先を回ったり、ちょっとした部品や具材を運ぶのに使っているそうです。
いや~、良いですね、シンプルで。
私も余裕があれば、もっと古い軽四でも買って、レストアして乗りたいのですが、、。
この車は、昭和の年式、58年です。排気量は550cc 。もちろんミッション車、四速ミッション。しかもエアコンは無し。
なんと、両ドアには、「三角窓」がありますよ!立派な通気孔です。
後、分かりますか?ヘッドライトの間のグリルの様なパネル。これも、通気弁なんです!
これをパカッと開けると、足元がとても涼しいのです、、。夏はこの通気弁と、三角窓で結構過ごせるそうです。
この排気量の車にエアコンをつけると、エンジンの負担でしかありません。特に加速時、車が極端に遅くなります。
実際、この車は昔からエアコンは無く、その分エンジンの調子は良いそうです。年式の割には、結構エンジンは回るという、、。
皆様、ここで1つポイント。古い車で、もともとエアコンが無い場合、たいていエンジンの調子は良いです!バランスも良く、エンジンに余計な負担がかかっていない!ただし、これから乗って行くのはちょっと勇気が要りますが、、。
室内も見て下さい!このシンプルさ!
さすがにダッシュパネルも粉が吹いていて、古さは否めませんが、無駄な物は一切ありません。デザインも懐かしい…。
それと、分かりますか?この時代の軽自動車は、車枠が狭いので、タイヤのホイールハウスがかなり足元まで張り出しています。乗っていると、ふくらはぎに当たる時もあるでしょう。
でも、良いのです。セカンドカーとしては…。
これをメインカーとして乗るのは、ちょっと勇気がいりますが、セカンドカーとして乗るには最高の車です!バイク感覚でしょうか?
でも、この当時は、これをメインカーとして乗っていたのです。私も小学生の時、近所でよくこの車を見ました、、。
いつから軽自動車は、これでもかと機能を盛り込んで、あんなにボリュームが増えたのでしょうか?昨今の交通事故、踏み間違いなどの事象に対応するべく、どんどん機能が盛り込まれていますが、これだけシンプルな軽自動車が走っていた時代もあったのです、、。
機能が盛り込まれる度に、便利で安全な世の中になっているのでしょうが、反比例して、人間の運転技術がどんどん退化していませんか?
便利になれば、人間はどんどんその環境に慣れて、甘えてしまうものです…。
「温故知新」という言葉もありますが、
ヒーターとラジオぐらいしか無いこの時代の軽自動車を、改めて触れてみると、色々な学びがありますよ、、。