一番愛した車、「SJ30」
— kamax 8430 (@8430Kamax) 2017年10月6日
皆様、いつもご覧頂き有難うございます。
今日は、私が一番愛した車、「SJ 30」
について書きたいと思います。
私が「ジムニー専門店」に勤めていた頃、
ほぼ全ての型式のジムニーを乗り継いできましたが、中でも一番愛せて、お気に入りだったのが、「ジムニー、SJ 30」です。
エンジンは当時でも珍しい、2サイクル。3気筒もありながら、キャブレターは1つ。その上に純正のエアクリーナーボックスが付いているのですが、K&Nの原付用エアフィルターに交換していました。
マフラーチューンは、2サイクルなので、「チャンバー」を交換します。各ジムニーショップが、2スト用のオプションパーツとして、「チューンアップチャンバー」を出していました。
更に、私の会社の「ステンレスエキゾーストマニホールド」に交換していました。排気音が好きでしたね~。パランッパランッって。
2サイクルなので、オイル交換も必要ありません。原付みたいに、2サイクルオイルを入れておくボトルケースがあるのです。こだわって「カストロール」を入れていました。すると、排気の匂いが微妙に甘い香りがするのです。バニラエッセンスのような…。
キャブレター車なので、燃調も色々やりました。バイク屋さんに行って、ニードルやらジェットやら、形状の合うものを買って、取り付けて、吹け上がりや車速の伸びをテストする。なかなか合いませんでしたよ。濃かったり、薄かったり、アイドルが不安定だったり、高回転で頭打ちしたり。朝まで近所の国道を走り回っては、コンビニでボンネットを開けて、キャブを調整して。スクリューを開いたり、絞ったり。もう夢中でした。
「ジムニー」はそういう車でした。私より先輩の方は、昔乗った、知り合いが乗っていた、友達が乗っていたなど、どこかで触れている方が多かったです。中には、私の用に何台も乗り継いでいるマニアも多い。とことんまでいじれるし、山や川で無茶苦茶出来るし、その気になればレースにも出られる。大人のいいオモチャです。
サスペンションを変えて、シートもレカロを2脚揃えてね。前後バンパーも交換、ロールバーも入れて、助手席に液晶テレビまで埋め込んでいました。私の妻は、よくそれを見ていました。
あと、ジムニーマニアなら分かると思いますが、後ろのデファレンシャルギアをガチガチに溶接して、完全にロックしていました。何故そんな事をするのか?オフロードを走るときに、タイヤが浮いても楽にクリア出来るのです。結構エグい地形や、かなり急な坂など、楽に走り抜けましたよ。オンロードも面白いのです。簡単にドリフトするので。よく峠道でケツふってましたよ。
一度オフロードコースのイベントで、2階建ての用なランクル80がクリア出来なかった地形を、私のジムニーが楽にクリア出来たときは、本当にスカッとしました。オフロードでは、改造費をかけるよりも、「軽さ」が武器なのです。
オンロードでは、30馬力も無い車で、本当にゆっくり走りましたが、オフロードへ持ち込むとあらゆる地形をクリアするもので、輝いていました。快感ですよ。
車好きのあなたにはぜひ一度乗ってもらいたい「ジムニー SJ 30」。この次の型式から4サイクルのインジェクション車になるので、古いバイク感覚でいじれるのは、このSJ30までなのです。ハマりますよ、楽しいので。1日の半分はこの車の事を考えていました。次はあれしよう、これしようと。
今回は独りよがりな記事で申し訳ありませんでした。懐かしさに浸らせてもらいました。20代の頃の、良い思い出です。