「たった10cm」の業界革命!
— kamax 8430 (@8430Kamax) 2017年10月6日あまりマーケティングや、セールスレター
の話しばかりでは飽きると思うので、
やはり、車業界ならではの濃い話しもします
今から約20年前。
「軽自動車が新規格(大きく)になる!」
という、一大ムーブメントがありました。
平成2年以来の規格変更なので、
10年も経たない間に、またさらに
大きくなりました。
若い方は知らないでしょうが、
平成2年の規格変更も大きかったのです。
全長が320cmから、330cmと
長くなりましたが、それよりも、
排気量が550ccから、660ccになったのです。
この110ccのアップというのは、車が変わったような感覚でした。動力が全然違う!
まぁ、軽2輪一台分ですからね。
私は関西在住ですが、先輩方は、平成2年
当時の軽自動車に乗って、
「天理の坂で追い越し出来るで!」
と言って興奮していました。
軽四壊し!?の連続上り区間)
それで、各メーカー、一斉に新モデルを
投入したのです。(エンジンを660ccにして、
ちょっと大きいバンパーに変えるだけの車種も多かった…)
それからたった8年後。またもや新規格です。
全長も320cmから、330cmに延長されましたが、今回の目玉は、
「幅が130cmから、140cmに増えること」
です。たった10cm大きくなっただけですが、
これがどれだけ軽自動車に変革をもたらしたか!?
このたった10cmの幅の拡大に、
各メーカーは本気になりました。
あれだけ軽自動車では、幅に厳しかったのに、陸運局では左右1cm出ても車検に通らなかったのに、
軽自動車業界にとっては、産業革命となりました…。
そう、各メーカーは、
全軽四車種、一斉にフルモデルチェンジ!
となる大革命に打って出ました。
今後、二度とこんな革命は起こらないでしょう。今の日本は、こんなに勢いがありません。
製造現場は大変だったた思います。各車両工場一気にニューモデルですからね。徹夜も続いたんじゃないでしょうか?
各メーカー、よく新規格の、ニューモデルの
軽四車種を揃えたと思います。スズキや、ダイハツのショールームに、新規格の新軽四車種が並んでおりました。
当時の、新規格車種に乗った感想を言うと、
「運転席に乗って、助手席のドアロックに
手が届きにくくなった」
これだけのことなんですが、当時軽四車種を
よく取り扱っていたお店にいたので、
体が震えるぐらい、驚きました…。
しかも遅れて3ヶ月後、
バンやトラックなどの商用車のニューモデルが、各メーカー出揃いました。
特に、新規格のニュー・バンの中に乗った時、室内が異常に広く感じました。
「普通商用車と変わらずに、荷物積めるんちゃうか!?」
当時、言った覚えがあります。
現に翌年、引っ越しの際に、レンタカーで
この新規格のバンを借りましたが、
一回で引っ越し出来ましたね~。
もう、あれから20年近く経ちますが、
次の軽自動車の新規格変更はまだでしょうか?