2カ月でなんと骨折2回!崖っぷちカーセールスライターの左手ブログ!

もう、車業界に身を置いて、22年になります。「カーセールスライター」というのを最近始めて、もう20数件のお仕事をさせて頂きました。ですが、7月に右足かかと粉砕骨折、10月1日に右肘開放骨折。セールスライターであり、現職の職人でもあり、車業界20年にして最大のピンチを迎えた最近、始めたブログです。こののび太のような状況を笑い、車業界などの話しを中心に楽しんで下さい!

「中古車販売副業マニュアル」という大罪

約10年前、情報商材の流行った

時代がありました。

主にヤフーオークションで、

ありとあらゆる情報商材が売ってました。

一番多かったのが、アフィリエイト

その次に転売、せどり。後はFX、株、

中国輸入、輸出、などなど。

 

その中で、「中古車販売副業マニュアル」

何ていう商材がありました。

安い物を、選んで買いました。

中身の内容は、ざっくり言うと、

 

『無在庫で車を販売できる準備を整えましよう。』

 

ということです。

古物商を取る、ASNETやオークネットに入る、名義変更や車検のやり方を覚える、

簡単に整備する。(この手順が酷い)

簡単に洗車する。(いい加減)

領収書や売買契約書をかわす。

ローン用紙を書く、回収する。

 

全部、知ってるんですけど…。

 

この情報が2万5千円。良い商売ですね。

今でもヤフオクでこういった情報が

売っているのですけど、まぁ、千円です。

 

じゃ、どうやってお客様を呼ぶの?

どうやって売るの?

キャンセルされたら?

どうやってローン通すの?

お客様の親族ともめたら?

 

疑問符がいっぱい出てきました。

こんなレベルなんです。情報商材って。

こんな内容でも、バカバカ売れた時代でした。

これはあくまでも手続きの方法です。

難しいのは、お客様を集めて、呼んで、

そして決めてもらうまでのプロセス。

 

「あとはあなたの頑張り次第!」

おいおい。なんじゃそりゃ。

 

どう頑張ったら車が売れるのか、

そこが一番大事だろうが。

 

おそらくこの情報発信元は、

中古車屋だと思いますが、

「最近車がなかなか売れないし、なんか楽して儲からないかな~!?」

「情熱商材にしてみたらどう?素人に良い副業があります。無在庫で販売できますって」

「そうか、俺らの注文販売のやり方を商材にして販売したらいいのか!」

 

もしかしたら、晩の飲み屋でこんなアイデアを思い付き、ヤフオクで販売したした?

 

これは、我々中古車業界にとって、

『大罪』です。

 

詐欺とまでは言いません。

これを知って、素人の方が、

見ず知らずの人に車が売れると思います?

 

「簡単に誰でも出来ます。」

 

そんな無責任な言葉、ありますか?

中には、ちゃんと電話やメールで

サポートし、出来るまで導いた

販売者もいたようですが、

その分高い商材だったと思われます。

 

それで、なにが『大罪』なのか?

実際こういった商材を買って、

中古車販売を始めた素人の方々は、

友達、親戚縁者には売れたと思います。

しかし、変な中古車を売ったり、

曰く付きの車を売ったり、

エラい事故車を売ったり、

様々なトラブルがあったようです。

オークションのリストも完璧ではない

ですからね。

水没車、塩害車、フロント事故、

ルーフ交換、フレーム修正

フロア交換、職権打刻など。

私達の場合はまず手を出さないような車も、

仕入れが安いので、素人の方は買って、

それを数少ない自分の客に売ったり…。

 

これは、お互いに不幸です。

私でも、ちゃんと車を目利き出来る様に

なるまで10年かかりました。

 

それを、昨日今日販売を始めた

素人の方が、目利き出来ると思います?

 

大切なその方々のお客様に、

トラブルをばらまく結果になりました。

商材を買って、気軽に中古車販売を

始めた素人の方にも悪い部分はあります。

しかし、そんな無責任な商材を販売した

販売側の業者も悪いと思います。

 

「知り合いにオークションで引いてもらう」

「知り合いに安く用意してもらう」

 

最近、身の回りでそんなセリフを

聞いたことがありますか?

 

今日の中古車の売れ行きを悪くした

原因の一端だと思います。

「中古車販売副業マニュアル」

なるものを、無責任に販売した結果です。

そうやって副業で中古車販売を始めた方が、

今現在どれだけ残っているのか?

もう10年近くになりますが、1%に満たない

と思います。

 

私は、家の次に高い商材である、

「車、もしくは中古車」という物が、

一番難しく、売れにくい商品である

と思います。

 

だって、新車でもたまにトラブルが

あるのですから。

 

この高くて複雑な商品を、

我々中古車業界が、

目利きをし、しっかりと整備をし、

ベストな状態で堂々と良いお客様に

提供しましょう!

同じ業界に、ズル賢い者がいれば、

同じ業界の首を締めることになります。

楽して儲かるなど、あり得ません。