2カ月でなんと骨折2回!崖っぷちカーセールスライターの左手ブログ!

もう、車業界に身を置いて、22年になります。「カーセールスライター」というのを最近始めて、もう20数件のお仕事をさせて頂きました。ですが、7月に右足かかと粉砕骨折、10月1日に右肘開放骨折。セールスライターであり、現職の職人でもあり、車業界20年にして最大のピンチを迎えた最近、始めたブログです。こののび太のような状況を笑い、車業界などの話しを中心に楽しんで下さい!

「若者の車離れ」という言い訳

「若者の車離れ」

そう言われるようになって、

もう10年弱になりますが、

どうでしょう。まだ離れてますか?

 

この話題が取り上げられた約10年前、

新車の販売台数が落ち込んだんですね。

それも各メーカー共に。

ですが、軽自動車の売れ行きは好調でした。

 

何が車離れなんでしょう?

 

確かに世代別で購入グラフを見ても、

20~30代の割合はちょっと少なかったけど、

軽自動車を買ってくれるのはこの世代です。

 

現在はどうでしょう?

あの頃より新車の販売台数は回復しています。軽自動車も相変わらず売れています。

 

問題なのは、売れる車種が減っていること。

 

そう、若者が魅力を感じる新車が、

現在は減っていることを感じます。

 

「それじゃ、メーカーが魅力のある新車を

作れば良いじゃないか?」

 

口で言うのは簡単です。

最近でも、メーカーは若者に受けそうな、

魅力的な新車をリリースしていると

思います。

 

ただ、問題なのは、

 

「新車が高い!」

 

そう思います。

だって、軽自動車でも、

上級グレードに、オプションをつければ、

230万円ですよ!

 

まだ給料の低い、若者は買えません。

そりゃ、車離れするわ…。

 

じゃあ、中古車にするか。

安い。それに魅力がない。

特に軽自動車の中古車なんか、

50万円以下の物ばかり。

まだ年式が新しくて、グレードが高ければ、

もっと値段を上げても良いのに…。

 

私達の若い頃は、もっと魅力的な

中古車が沢山あったと思います。

200万、300万の中古車もザラにありました。

 

「そんなに高い中古車買うなら、新車にしたら?」

 

当時、友達に言った覚えがあります。

しかし友達は、その中古車を買いました。

しかも、フルローンで…。

納車の日、その友達の家に見に行きましたが、人生最高の瞬間を迎えていました。

次の日、友達は彼女を連れて、

一泊旅行に出掛けました。

回りの私達は、「ハネムーン」

と呼んでいました。

 

車にまつわる、至福の瞬間を、

今の若者達は知らないのです。

 

「中古車に2~300万も、しかもフルローンで、バカじゃないの?」

今の若者の常識から言うと、

こうなるでしょう。

 

ですが、私達の若い頃は、

これぐらい大金を叩いて、彼女とデート

したものです。その為に、がむしゃらに

毎日働いていました。

 

「俺の給料、全部、車の支払い。」

 

若い頃だからできるのです。

そんなお金の使い方。

そんな無茶なフルローンをしても、

働いていればなんとかなるもんです。

 

ここまで情熱を傾けられる、

存在では無くなったのです。

若者にとっての、「車」というものが。

 

もっと魅力を語りましょう。

もっと若者に聞いて下さい。

「どういう車だったら、欲しい?」

もっと若い女の子に聞いて下さい。

「彼氏に、どんな車に乗って欲しい?」

もっと若いママさん達に聞いて下さい。

「どんな車だったら、日々の生活が楽ですか?買い物が楽ですか?」

 

これは、マーケティングでいうところの、

 

ヒアリング」

 

です。メーカーや我々中古車業界は、

まだまだヒアリングが足りない印象が

あります。

若者だって、車に興味がもてれば、

必要だと思えば、買える範囲なら、

 

車を買うと思うんです。

 

 

メーカー側が、カーショップ側が、

 

「こんな車だったら、若者が買ってくれるだろう。」

 

それは、提供側のエゴです。

 

ちゃんとヒアリングしましょう。

ちゃんとマーケティングしましょう。

 

私は、クライアントが、これから

新しくカーショップを地域で立ち上げる時、

「まずその地域でインタビューをしなさい」

 

そうアドバイスします。

インタビュアーのマネをして、男女約100人ぐらい、統計を取りなさいと。

 

そうすれば、その地域独特の、

車に関する悩み、要望、生活の利便性など、

色々な意見が出てきます。

しかも、その際に、カーショップをオープンする住所の書いた、洗車券を渡すのです。

 

「近々カーショップが出来るかも知れません。もし、オープンしたら、無料洗車券になりますので、宜しければ、来て下さい!」

 

そうして、そのクライアントはどうなったのかというと、

 

オープン初日に車の長蛇の列ができ、

地域でも話題となりました。

 

しかも、2~30代の若者夫婦に、

その日の内に2台、契約して頂いたのです。

 

そのカーショップのオーナーは、

 

「洗車は疲れたけど、2台売れたし、最高のプロモーションになりました。」

 

そのオーナーもまだ20代。同世代に売れたんですね。私も非常に嬉しかった。

 

これが、ヒアリングの結果です。

 

どういう車種かというと、

6~7年落ちのタント、ソリオ、エブリィワゴンを中心に、半分4WD、半分2駆の割合で、

8台並べました。

若いのに、よく仕入れ出来たなぁ、と関心しました。

 

オープン初日に2台、ですよ。

今でもそのクライアントは、

よくやってくれる兄ちゃん、

と地域にすっかり溶け込んだようです。

 

しっかりとヒアリング、

マーケティングしましょう。

車を仕入れる、車を開発するのは、

それからです。