オイル交換永久無料！という売り込み
— kamax 8430 (@8430Kamax) 2017年10月6日約10数年前でしょうか？
「オイル交換永久無料！」
とうたって雑誌に広告を載せ、
新規客の来店を促すカーショップが多かったのを覚えています。
確かに、その試みには大賛成です。
一度あなたのお店で車を買った顧客を、
今後も「オイル交換」という出費の負担をし、カーライフを支えるというのですから。
「あそこの車屋で買ったら、オイル交換タダになるで！」
関西人には響く、うたい文句だったかもしれません。
私の知り合いも、そんなカーショップで
車を購入しました。
「この間買った車屋さん、どう？オイル交換タダでやってくれんねんやろ？」
私は、友人がそのサービスを喜んで、そのお店で買って良かったと思っている。
そう、考えていたのですが、
意外な答えが帰って来ました…。
「確かに買った後に2~3回店に行って、オイル交換はしてくれるんやけど、その度になんか勧めてくんねん…。」
私の知り合いは、もうその「何でも売り込む」姿勢がウザったくて、
お金を払っても近所のガソリンスタンドか、
オートバックスでオイル交換をしようと
決めていました。
なんじゃ、そりゃ…。
せっかく、タダでオイル交換できるのに…。
そりゃ、そのカーショップにしたら、
「タダでオイル交換してるのだから、何か買って行けよ！」
「タダでオイル交換してるのだから、他のパーツやサービスの売り込みは聞けよ！」
って、思っているのかもしれません。
もうやめましょう！そんな昭和時代の
売り込みは。
「売り込まなきゃ、売れないだろ！」
はい、それも昭和の考え方。
昭和時代を生きた40~50代の方々は、熱心に売り込めば、
「このセールスマンがこれだけ一生懸命売り込んでくれるのだから、信用して、買おう」
と、何でも買ってくれました。
ただ、20~30代の現代の若い人達は、この、
「売り込みが大嫌い」……なのです。
顧客を維持するという概念で、
"オイル交換永久無料！"
を私は指示したのです。
せっかくそうしたのなら、
せめて5回は、本当に
無料でやってあげましょう。
6回目から、
「こんなグレードの高いオイルがありますが、こちらは有料になります。これから寒い季節になりますので、当店としてはこちらのオイルをお勧めします。いかがですか？」
さすがに買ってから、5回目もタダでオイル交換やってくれたんだから、この人が言うことは間違いないだろう。今回はこの人が勧めるオイルにするか！
と、顧客は考えて、別のオイルを買ってくれると思います。
「じゃ、5回目までのオイル代、店の損になるじゃないか！」
あなたがそう言いたいのは、分かります。
それなら、前回のブログで書いた、あの
質問リストでお客様に質問して下さい。
それを、あなたの持つメディア、SNSなどで
載せて下さい。
もちろん、顧客維持の目的で、
お車の調子、気になる点なども聞いて下さい。
それが、あなたのお店にとって、
何よりの資産になるのです。
目先の利益にとらわれてはいけません。
上記の通り、買って頂いた顧客に、
そこまでサービスをすれば、
良い口コミを流してくれると思います。
また、顧客の友達を紹介してくれると
思います。
現代は、評価、レビューの時代です。
せっかく「オイル交換永久無料！」
にしても、次の来店時から売り込み
してはいけません。
目先の利益を回収しようとしては
いけません。
それで、顧客に悪い口コミを流されたら、
その方が、永久に利益が回収出来ない
でしょう。
現代は、
「損して、損して、損して、損して、ちょっとずつ得を取り、いずれ大きな得をとる！」
です。
いかに長く、顧客でいてくれるか、
そこを真剣に考えて下さい。
