2カ月でなんと骨折2回!崖っぷちカーセールスライターの左手ブログ!

もう、車業界に身を置いて、22年になります。「カーセールスライター」というのを最近始めて、もう20数件のお仕事をさせて頂きました。ですが、7月に右足かかと粉砕骨折、10月1日に右肘開放骨折。セールスライターであり、現職の職人でもあり、車業界20年にして最大のピンチを迎えた最近、始めたブログです。こののび太のような状況を笑い、車業界などの話しを中心に楽しんで下さい!

あるカーショップの暗中模索の末…

あるカーショップが、

大阪の大通り沿いにありました。

地元では、結構知られている店です。

仕事でよく前を通っていたので、

様子を見ていました。

 

最初見たときは、クラウン、セルシオなどの

VIP系の車種を10台前後並べていました。

 

数ヶ月後、前を通ると、

VIP系の車種は半分に減り、

奥の狭いところに、

ギチギチに旧方のミニクーパーを置いて

いました。

「あのミニクーパーは売り物なのか?」

そんな状態で、見た目は廃車に近い

ものがありました。

 

また数ヶ月後、前を通ると、

今度はVIP が消え、ジムニーやエブリーが

並んでいました。しかもカスタム済みの。

 

それからまた数ヶ月して、前を通ると、

オートメッセで見た巨大なタイヤを履かした

キャリーのリフトアップ改造車が展示して

ありました。

「目印にしたかったのかな?」

そう、考えました。

 

そして先々月、前を通ると、

キレイに車は無くなり、

ガラクタ(なぜかボート)が残っていました。

 

潰れましたね~…。

 

何かの車種で専門店化したかったのか、

「どれか当たらないかな?」

そんな思いで車種を仕入れたのか、

とにかくお金のかかる対策法ですね。

仕入れた金額、カスタム代、

またはその車をオークションなどで裁き、

また別の車種を揃え、

結果、売れません…。

 

一体いくらの金額が消えていったの

でしょうか?

 

結局潰れたのなら、すべて無駄金です。

何百万、何千万…。

 

考えるとゾッとします。

 

これが、"マーケティングの概念"の無い

カーショップの典型例です。

数十年前なら、売れたのかも知れません。

しかし現在、ただでも車の売れない現在、

 

「どれか当たらないかな?」

 

こんな感覚の商売は通用しません。

無駄金や借金が嵩む一方です。

 

しかも現代、新規客を掴むコストは、

10数年前の、10倍、かかると言われています。

 

それでも、カーショップ続けますか?

 

「車が売れないと、車屋は潰れる」

 

確かにそうですが、そんなに毎月毎月、

しかも今の時代、車が売れますか?

 

まず見習うべきは、地元の整備工場です。

なぜ、何十年も地元で経営できるのか?

 

それは、「既存客を大切にしてるから」

 

です。地元のユーザー、固定客、契約会社様の整備、修理、鈑金塗装、保険など、毎月しっかりと既存客にアプローチをしながら、

堅実に経営されてるからです。

 

「車のことは全部〇〇さんに任してる」

 

そう言われれば、安泰ですね。

そう言われるように、努力しましょう!

 

どんなカーショップにも、今までに車を

買って頂いたお客様がいるはずです。

その既存客に、なるべく多くメールアドレスを聞きましよう。

 

そして、メルマガを発行しましょう!

 

そこで最近のカーショップや、社員の状況、

新しい車種の入荷などの宣伝はNGです。

 

まずはメルマガで、今までに車を買ったお客様のエピソードを、順番に発行しましょう。

 

もし、メールアドレスを聞く際に、次の事柄も合わせて聞いてみて下さい。

 

「なぜ、当店で車を買ったのか?」

「なぜ、今お乗りのその車にしたのか?」

「その車を購入した決め手は何か?」

「今お乗りのその車に不満はないか?」

「納車に至るまでに不安は無かったか?」

「納車した次の日、どう思ったか?」

「数日乗って、やっぱり不満はないか?」

「また次の車も当店で買いたいと思うか?」

 

思いあたる限り、リスト化して、

聞いてみて下さい。

あなたのお店に好意を持っているお客様は、

答えてくれると思います。

また、答えてくれたお客様には、

何か景品をあげて下さい。

 

この頂いた回答が、あなたのお店の資産

になります。

これを、お客様の声として、

順番にメルマガで流して下さい。

もし、あなたのお店にHPがあれば、

お客様の声として、載せて下さい。

既存客の了解が得られれば、

買った車とお客様を撮った写真を

HPやメルマガに、載せて下さい。

 

現在は

 

「評価、レビュー重視」

 

の時代です。あなたのお店の色々な宣伝よりも、あなたのお店を利用したお客様の声を、

新規客は知りたがっているのです。

 

これが、「既存客マーケティング」です。

 

頂いた既存客の声で、

次はどういう車を仕入れようか?

どういう価格帯で並べようか?

どういう展開でサービスしようか?

 

これを考えるのが、マーケティングをしていることになります。

先程の潰れたカーショップでも、

何千万を無駄金にする前に、

 

この「既存客マーケティング

 

を行っていれば、潰れなくて済んだかも

知れません。

新規客に車を売るだけのビジネスモデルは、

現在は難しいと思います。

 

ぜひ、あなたのお店にも取り入れてみて

下さい。